2nd Album [ sad morrow ]
2nd Album [ sad morrow ]

2008/07/02 発売
¥2,300 (tax in)
LIBERO-04

1. 公園に

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2. 最終便

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3. パレード

パレード Windows Media Player0.8M

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4. 輪になって

輪になって Windows Media Player0.8M

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5. ノック

ノック Windows Media Player0.7M

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6. 砂の城

砂の城 Windows Media Player0.5M

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7. 気分の晴れる事

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気分の晴れる事 RealPlayer2.5M

8. 消失

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消失 RealPlayer2.3M

9. ボーダーライン

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PV [ 輪になって ]
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『輪になって』のPVが完成しました。
前作『幻想的世界』の続編と なっています。
『幻想的世界』は、真っ暗闇の樹海の奥深く入って、マグライトで 何か照らし出したところで終わっています。
『輪になって』はここからストーリーがスタートします。
彼らは樹海で衝撃的な事件を起こします。
さらに物語の鍵を握る謎の男も登場し、ストーリーがまだまだ続い ていくことを匂わせています。
今後の展開にご期待ください。

Youtubeに謎の男が撮った動画がアップされています。こちらもどうぞ。

ライナーノーツ for 2nd Album [ sad morrow ]

「当たり前のことなんですけど、『Annunciation』を出して、前よりもまた一歩、終わりに近づいたなって思って。バンドでCD1枚出すことって凄く大きな一歩だから。……いつかNON’SHEEPも終わるし、僕の人生も終わるし。その終わるまでに何ができるだろう?って……結局僕が歌いたいのは生まれて死んで行くこと、始まって終わって行くことなので、死ぬということ、終わるということに一歩近づいた分、僕も歌いたいことに近づいたから。今回、歌と言葉が強くなったんだとしたら、そのせいだと思う」

(佐藤雄駿/Vo&G)

 NON’SHEEPは「終わり」から始まる世界を鳴らすバンドだ。佐藤雄駿が紡ぐ言葉はとてもダークで、深い哀しみに満ちている。
淡い希望や楽観を徹底的に排除し、この世界と人生に潜む様々な矛盾と暗部、憂鬱と苦痛、そして「死」を真っ直ぐに見つめた歌詞。それは一見、救いようのないほどにネガティヴだ。にもかかわらず、初めてNON’SHEEPの音楽を聴いた時、不思議とそこまでのネガティヴさを感じなかった。
メランコリックなアルペジオを掻きむしるギターの蒼い衝動性。前のめり気味に駆け抜けて行く澱みのないビート。メロディに宿る儚くも眩しい光。そして何よりも、佐藤の声--切実な覚悟が滲む叫びにも似た佐藤の鋭い歌声は、彼が目の前に横たわる巨大な闇を受け入れた上でなお、この世界を「生きて」行こうともがいていることをはっきりと告げている。
ここにあるのは絶望や諦めなんかではない。たとえばSyrup 16gが残したたくさんの名曲達も、光の届かない奈落で闇に支配された世界を見つめながら、それでも明日へと向かうために歌われた歌ばかりだった。NON’SHEEPもそうだ。この「決してポジテイヴな言葉を歌えない男の、だからこそ懸命に生を模索し、明日へと向かう歌」は、巷に溢れるピースなふりした笑顔で安易な希望や永遠の愛をささやく歌よりも、ずっとずっと強く、確かな光の感触を私達の元にもたらしてくれる。

「1日に1回くらい、バンドが終わることや自分が死ぬことを想像するんです。そうすると一瞬凄く不安になるんですけど、その一瞬を超えた時に、凄くフラットで落ち着いた気持ちになれる自分がいて。……そういう気持ちになるための歌を、僕は作ってるんです」

(佐藤)

 真夏の暑い日に世に放たれたファーストアルバム『Annunciation』から1年を明けずに届いたセカンドアルバム『sad morrow』。
ファーストと比べ、音楽的な表現力の幅と深みがグンと増している。ジャジーなリズム隊の上で軽やかにギターとピアノが舞い、センチメンタルなメロディが翼を広げる“最終便”や、チェロをフィーチャーしながらも、躍動感の強いサウンドと爆発力あるポップなメロディがアグレッシヴに弾ける“パレード”といった新機軸から、ますます鋭利に研がれたギターサウンドがバーストし、アップスピードで断崖を一気に駆け上がる“砂の城”、狂気と覚醒が極限状態で摩擦を起こすヘヴィな“消失”といった前作からのコアを磨き上げた楽曲まで、全9曲。
2007年末にベーシストが脱退し、佐藤と田子剛(Gt)、額賀康孝(Dr)の3ピースとなったNON’SHEEPだが、その変動がダメージになることはなかったと証明すると共に、音楽的な彩りを増すための挑戦と成長に確かな手応えを感じるアルバムに仕上がっている。
そして歌詞は、さらに本質に近づいた。たとえば前述した“パレード”のポップなサビで歌われるのは、こんな言葉だ――。

救いは無いさ
パレードは続いてく
影は隠されて肥大する
何が正しいかそれはどうでもいい
たった5分だけで
うんざりだ
          “パレード”

 他にも、<死ねない訳はどこにあるのか?/探しながら戸惑う>(“ノック”)、<最終便では目的地へ行けない/それなのに君は飛び乗って/わずかな期待抱いてるみたい>(“最終便”)、<埋葬待ちの状態なんだよ/冷静になってさ気づいた>(“公園に”)といった、聴く者の喉元にさり気なくナイフを突き付ける言葉が全編に散りばめられている。しかし、その歌詞に込められたエネルギーが決して陰性のものでないことは、前述した通りだ。

 私達は今日もまた、「終わり」に向かう1歩を刻む。それを痛いほどに自覚することによってしか、今この瞬間の輝きは生まれないことを、NON’SHEEPは告げている。この『sad morrow』でスパークするどうしようもないほどロマンティックな光は、そんな哀しい宿命を背負う生命の光、そのものである。

有泉智子(MUSICA)